親子英会話講師@伊藤の日記

0歳からの親子英語教室を、千葉県松戸市で主宰しています。はてなブログでは、お家でお子さんと英語を楽しむノウハウを、色々お届け致します!

言葉の土台作りは、親御さんがカギ

私の息子は、もうとっくに成人して、

20代も半ば、なのですが、

彼は、生まれも育ちもアメリカで、

母国語は、英語なんです。

 

あちらは、英語圏なので、

一歩外に出たら、全て英語。

ふつうに生活して、園や学校に通えば、

英語は自然に身に付きます。

 

そして、彼の父親もアメリカ人なので、

英語は難なく修得できるだろうけど、

半分日本人でもある彼には、

日本に関することも、出来得る限り、

母親である私が伝えておきたいな、

という願望もあって、

赤ちゃんの頃から、英語だけでなく、

日本語の話し掛けも、並行して行っていました。

 

私が、息子に対してしていたのは、

日本人のママが、ふつうに我が子にしていることです。

 

可愛いお歌えほんを開いて、歌って聞かせたり、

当時ではカセットブックも活用して、

絵本を見ながら、お歌を聞いて、

身振り手振りで踊りながら、一緒に歌ったり。

 

道端のお花を指さして、

「かわいいお花さんね、こんにちは!」

と話しかけたり、

 

日常、身の回りに溢れている言葉の音声を、

ママが紹介しながら、一緒に言葉で遊ぶ、

という、

そんな、ごくありふれたことを、

息子にしていたのですが、

 

どうやらそれが、彼の言語の土台となったようです。

そして、最終的に日本語も、

ほぼ英語と同等レベルにまで、

身につけるに至りました。

 

私と同じように、奥さんが外国人で、

だんなさんがアメリカ人という、国際結婚のご家族と、

在米中に数々知り合う機会がありましたが、

 

まず、彼らから驚かれたのは、

息子が、日本語を話す、ということでした。

 

「何で、日本語しゃべれるの?

 どんな教育をしたの?」

 

と訊かれたことが、かなりありましたが、

私は息子に、特別な英才教育ようなものは、

全くしていなかったので、

何て答えればいいのか、長い間分からないでいました。

 

私が息子にやったのは、

絵本やお歌や、身の回りに溢れている言葉で、

ただ楽しく遊んだり、身振り手振りや、

踊ったりして、音に親しんだ、という、

そんな簡単なこと、だけだったんです。

 

でも、「まだ赤ちゃんだから、早すぎる」と、

言葉に触れさせるのをお預けにしないで、

生まれてすぐに、日本語で語り掛け・歌い掛けをしたのが、

結果、日本語の音声に、

息子を無理なくなじませることになり、

同時に、聞く・話すという、スキルの土台を、

育むことができたのだと思います。

 

一番身近な親が、我が子と一緒に、

いつも言葉遊びを楽しんだこと、

 

これこそが、言語を楽しみながら、

更なるお勉強を重ね、語学を習得していこうとする、

そんな力になっていく、ということを、

いま改めて実感しています。