親子英会話講師@伊藤の日記

0歳からの親子英語教室を、千葉県松戸市で主宰しています。はてなブログでは、お家でお子さんと英語を楽しむノウハウを、色々お届け致します!

耳のいい時期

耳、ということについて、ちょっとお話ししたいと思います。

 

話す・聞く、というスキルを磨く上で、

耳のいい時期というのは、プライムタイムと言えます。

 

話せるようになるには、耳から入ってくる音声を、

より正確に、微細に聞き入れて、

それを、口で再現できるのが理想的です。

 

これは、大人になっていくほど、

段々難しくなっていきます。

 

小さい頃は、微に入り細に入り聞き分けられていたことが、

段々聞き分けられなくなっていくからです。

 

じゃあ、耳のいい年齢は何歳までなのか、というと、

これは本当に個人差なのですが、大体小学校いっぱいくらいまでは、

まだ耳がいいと思います。

 

中学になったら、もう遅いのかというと、

一概にそうとも言えず、

実際、中学後半からアメリカに移住した私の友人のケースでは、

ほぼネイティブと同様のレベルにまで、英語を習得していました。

 

彼の場合は、語学の筋がとてもいいタイプではあると思いますが、

 

でも、小学校くらいまでが、やはり耳がいいのです。

 

私が、アメリカに住み始めた頃、

日本から、当時小5の息子さんとアメリカに渡ってきたという、

ある日本人女性と知り合ったのですが、

彼女の話では、彼女の息子さん、

アメリカの小学校に転入した当初は、もちろん言葉の壁に悩まされましたが、

そこは、子供だからこその強さと柔軟さ、

学校に通っていくほどに、まわりで話されている英語の音声も、

段々聞き分けられるようになり、英語を身につけるようになっていった、

ということだったのですが、

 

「それにしてもね、ちょっと最近ショックだったのは、

息子が私の話してる英語を聞いて、

母さん、ここはそういう発音じゃないよ、って言ってくるから、

え、何!?ちゃんとお母さん、しゃべってるでしょ、

って言ってみても、息子が、

違う、母さんのいい方はこうだけど、実際にはこういう発音だよ、

って言ってみせてくるんだけど、どう頑張って聞いても、そして話そうとしても、

ネイティブ的に、私の発音は違うらしいのよ。

何がどう間違ってるのか、私には全然聞き取れなくて、分からないんだけど、

あの子には、分かるのよね」

 

と私に話してきたことが、とても印象的に、今でも自分の中に残っています。

 

歳がそれくらい若いと、それくらいネイティブの英語の音声を、

細かく感じ、聞き取ることができ、

そして、それを忠実に自分の口で再現しながら、

英語の口を作っていきやすいんですね。

 

発音だけにとどまらず、英語のリズム、抑揚など、

そうしたものも、自分の深いレベルにまで取り込むことができる、

こうした耳のいい時期に、ネイティブの中で話す・聞くを毎日実践できれば、

ネイティブレベルにまでいく可能性は、現実的に十分あります。